国道の謎 (祥伝社新書 160)
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国道の謎 (祥伝社新書 160)
松波 成行

定価: ¥ 924
おすすめ度:

発売日: 2009-05-29
発売元: 祥伝社
国道の歴史がわかる本
タイトルからは「こんな変な国道がありますよー」という紹介くらいの本かと想像していたが、内容は充実している。
いくつかの国道を例に取ってその生い立ちをたどり、どのような根拠・法律・時代背景などでその道路が造られたか、その後どのような変遷を経て今のような形になっているか、という国道の歴史を様々な文献などを引用しながら詳しく記述している。
国道についてなんとなく興味があり、「階段国道くらい知っているよ。」というような人でも詳しい歴史まではあまり知らないのではないか?
国道の奥深さがわかる本である。
虚を突かれた一冊。面白い!
「鉄道」の本はヤマほどあるが、「国道」の本はありそうでない。
少なくともこの本が最初ではないか……。
もちろん「日本百名道」といった本はある。
しかし、日本全国の「面白国道」を取り上げた本はなかったと思う。
有名なところでは竜飛岬の「階段国道」。
四国には高知から佐田岬に抜ける「197号線」があるが、
ここは今でこそきれいに整備されたが20年ほど前までは
細くてカーブも多く「イクナ国道」と呼ばれた。
そして佐田岬で終わりかというと、そこから「海上国道」になり
大分県に続く……。
こういった話が満載の1冊だ。巻末の一覧表もいい。
旅心をそそる1冊でもある。もっともほとんどはクルマでいけないのだが。
初の国道語り新書?
「国道」の新書。たぶん初めてと思う。今までなんでなかったんだろうという位の驚きであるが、国道好きには評判の高い老舗HP「日本の道」管理人氏の著作で、国道に関心のあった人の多くは「読んだことがある」という安心さもある。取り上げられているのは、「階段国道」や「点線国道」のようないわゆる走破困難な「酷道」ばかりではなく、総延長100メートルあまりしかない「港国道」や第三京浜のような変わり種、明治国道1号や名阪国道などのように由来に特徴がある国道も取り上げ、国家政策としての国道の意義について、350頁という新書には異例の厚さで、縦横に語り尽くしている。
国道制定の経緯が長いなあ…とも。私もちょっと退屈する感じがあったけど、普通のちょっと国道に関心をもって手に取ったという人にはハードだったんじゃないかという気もするが、国道新書の一発目が単なる酷道走破記ではなかったのはよかった。その方が面白かったと思うが、「国道に歴史あり」を知らしめただけでも十分意義があったし、内容の質は高かった。
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